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回転


お茶の製造工程の中で、揉捻機(じゅうねんき)と呼ばれ、蒸したお茶の水分を調整し、 味と香りを引き出す機械があります。 お茶の善し悪しを決定する重要な機械です。 直径が1.5メートルくらいある巨大な鉄皿にお茶が入り、その上からやはり大きな円 形のブラシがゴシゴシと勢いよく円を描きながらお茶に撚(より)を作ってい きます。 昔は人の手で全ての工程をこなしていたのだと思うと、昔の人は偉いな〜と つくづく感じ入ります。 手揉みのお茶とか、手揉み茶という言葉をどこかで お聞きになったことがあるかと思います。 しかしここ数年この機械の回転のしかたが気になっていました。 今までは疑問すら感じなかったことなのですが・・・ この機械は右回りなのです。いわゆる時計回りということです。 何故左回りの機械がないのだろう。 納豆をかき混ぜるのにあなたはどちらの方向に回していますか? お米を研ぐときにどの方向に動かしていますか。 お風呂のお湯は? 右利きの人は右、左利きの人は左ですか? そんなことどちらでも同じだよ。と言う人が多数なのは分かりますが。 ・・そうとも言えないのです。 地球は左に自転しながら左周りに公転しています。 陸上のトラック競技はすべて左周りですし、野球のベースも一塁二塁と左周り、 フィギュアスケートの3回転も左に回る人が多い。 ちなみにダンス用語で左回転をナチュラルターンと呼び、 右回転をリバース(逆)ターンと呼ぶそうです。 人間の行動、動きやすいのは、どうやら左周りのような感じがしてきます。 左に回(周)ることのほうが自然の仕組みにかなっているのかも知れませんね。 しかしながら電気製品をはじめとしてほとんどの構造物、(鉱物という呼び 名で分類をしています)は右締めのネジやボルトで出来ております。 頑丈なとか、強度とか、締め付ける、の意味を持つ言葉には 右回しの意味合いが深いです。 巨大ビルも無数のネジやボルトを右に回すことから出来ています。 茶樂の店にある電動ドリルにはこう書いてあります。 「本体後方からみて正転は右、逆転は左です。」・・と 私達の今の社会は、右に回すことが正しい回転、順回転、と呼ばれるほど 時計、すなわち時の存在を絶対化しています。 逆説的に言いますと、締めることで成立している文明とも言えます。 ゆるむ、解放、という言葉は、左に回すことを意味しますし、 自由度という点から言いいますと、左に回ることで無限大の自由が得られます。 人間や動物さんや植物さんには目に見えるネジやボルトはありませんが、 医療の分野では、骨が自ら成長するという意識を無視して自然治癒を待つことなく、 骨折した骨をつなぎ合わせるのにボルトが使われています。 一方経済では、人との出会いも、会議も、飲み会も、経理の簿記。。古いですね。 会計ソフトに踊る¥、$、も、売り上げ、年商、株価、お給料さえも、 全て時、時計回り、常に「未来」がベースとなっています。 まさに《時は金なり》です。 ビスとネジ(ビジネス?笑)で自らを縛り、 ねじ切れ寸前までtokiのネジを巻かれた社会の中で、 自らを解放することは非常に難しいことです。 しかし時のエネルギーをゆるめることはできます。 意識を左に、(過去ではない)スパイラルすることで、ずいぶんと楽になります。 そうすることで細胞さんも喜びますし他の存在物に安らぎを与えることも出来ます。 茶樂ではお茶さんを袋詰めする前に必ずやることがあります。 それはお茶さんにたいして 「茶樂にきてくれて有り難う。ゆっくりと くつろいで 気楽になって下さいね」 「そして美味しいお茶になってお客様を喜ばせてあげて下さい」と念じながら、 お茶さんを左方向に回します。 右回しに手入れをするときよりも、お茶さんは喜びますし、エネルギーも増加します。 そしてより調和のとれたお茶へと変換し始めます。 時に刻まれることなく、自らのネジをゆるめ、 解放のエネルギーを受け取りましょう。 LEFTスパイラルを意識することで、 創造のエネルギーが生まれます。

今日から 納豆は左に回して食べてみませんか!      


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